井戸洗浄・井戸調査、井戸内水中テレビカメラ調査、配管洗浄・配管更生・配管カメラ調査、工場排水処理・水質浄化
TOP > ブログ ~ヴィーマの一歩~ > 災害時に井戸の活用を!
防災・災害用井戸

令和8年6月11日(木)に、福井市の美山公民館にて、井戸講習会・実演会を行いました。毎年行っている講習会も、今年でなんと7回目を迎えました!
近年の、地震や渇水などの自然災害が頻発する中、災害時の「水の確保」は極めて重要であり、災害用の井戸の役割が全国的に注目されています。このような状況を踏まえ、「防災と井戸」をテーマに、日頃井戸を管理されている関係者の方や、防災関係のご担当者様をお呼びし、講習会・実演会を開催いたしました。
参加者は、福井県内の自治体様(危機管理課・道路課・上下水道課)のほか、企業様や一般の方など、総勢30名の方にご参加いただきました!歴代最高の参加人数となりました。ありがとうございました!!
敦賀市役所の危機管理対策課の皆様にご講義いただきました。

敦賀市では、県内でも先駆けて「防災井戸」の推進に取り組まれているのをご存知でしょうか?
災害が発生し、水道の供給が止まってしまった場合に備えて、市民への飲料水や生活用水を提供するために、「防災井戸」の設置や登録を行っておられます。
①「萩の井戸」と呼ばれる、手押しポンプ付きの防災井戸が、市内に16ヵ所設置されております。保育園や小学校、コミュニティーセンターなど、指定避難所を中心に整備されております。
参照:敦賀市役所 市民生活部 危機管理対策課ホームページ
②家庭にある井戸を生活用水として近隣住民に利用していただくことに協力頂ける方を登録している、「災害応急用井戸協力の家」という制度があります。ホームページで呼びかけており、協力者数は約80件ほど集まっているとのことでした。近所に、協力してくれる井戸があるというのはとても安心ですね。
以上の①②の取り組みについて発表しました。積極的に取り組まれている一方で、井戸の整備や修繕の課題も多いというお話もされておりました。災害はいつ起こるか分かりません。いざというときに役立つように、防災井戸の維持管理も重要だと改めて感じました。
弊社からは「災害時における生活用水の確保」をテーマにお話させていただきました。

「生活用水」とは、飲料水ではなく、トイレや風呂、洗濯など、最低限生活するために水が必要です。飲料水は、備蓄の水や物資で賄うことができますが、なかなか生活用水の水というのは限界があります。
実際、災害が起きた時に、生活用水が不足したことによる死者数が多数いることが分かっています。トイレの利用ができない場合、水分を控えようとして、結果脱水症状などを引き起こして死に至るというケースも多いようです(災害関連死)。
生活用水を確保できていれば、死者数を減らすことができたのではないでしょうか?そこで弊社は、水を確保する方法の一つとして、井戸の活用を提案いたしました。
もちろん、「防災井戸」を掘って、新たに設置していくのが良いのですが、コスト面や管理面で、かなりハードルが高いです。そこで、今ある既存井戸(消雪用や工場など)を利用して、生活用水として活用できる方法をご説明いたしました。
講習会終了後、屋外で実演会を行いました!

ヴィーマの井戸洗浄技術は、従来のブラシでごしごしとこする洗浄方法とは違い、超高圧水を噴射させてスクリーン裏側まで洗浄する方法です。目詰まりによる取水量の低下でお困りの井戸は、この方法で一発解決します。
実演会では、スケルトンで井戸を地上に再現!高速回転するノズルの様子を間近でご覧いただきました。普段は地下で行われる井戸洗浄を目の前でご覧いただき、高圧水の威力を肌で感じていただけました。
雪の降る時期は、道路から水が出ている融雪装置が活躍しますね。
ヴィーマは、その融雪装置の真下に通る消雪管(消雪パイプ)の洗浄も行っております。長年使用しますと、錆や泥、砂利などが詰まりますので、定期的な消雪管洗浄が必要です。雪が降り出したときにいざ水を出そうと思っても、出なかったり、水の出に偏りがあったりしますので、毎年冬前にお問い合わせの多いお仕事です。
実演会では、消雪管をスケルトンで再現し、実際にノズルを挿入して洗浄する様子をご覧いただきました。消雪管には砂や砂利を入れておき、汚れの取れ具合も間近で見ていただきました。

綺麗になっていく管を見ていただくことができて、より理解が深まったというお声をいただきました。
災害時を想定し、ポータブルの手押しポンプをご用意いたしました!
電気がなくても、手動で水を出すことができるのが手押しポンプの良いところです。小さい子供からお年寄りまで誰でも使うことができます。
井戸はもちろん、プールや川など水源のあるところでしたらどこでも活用できます。普段は倉庫などにしまい、災害時のときにコロコロと持出して使えます。ポータブル一台を水源の近くに備蓄しておくと最適です。

⇧こちらの模型は、電動ポンプと手動ポンプを併設した井戸を展示いたしました。
普段は電動で水を出し、災害時に手動に切り替えることができますので、すでに電動だけの井戸をお持ちの方は、横に手押しポンプを備えることで、ライフラインが止まっても水を出すことが可能になります。
今回、美山公民館の敷地内にある消雪用の井戸をお借りして、実際に井戸から水を取水する体験を行いました。この井戸は、弊社が井戸洗浄と二重ケーシング設置工をさせていただいた井戸です。
皆さんに井戸を見ていただき、災害時にここから水を出すことができるということを説明することができました!
備蓄・搬送型水洗トイレ「mochimo(モチモ)」のご紹介をしました。
「mochimo(モチモ)」のメリットは主に4つです。
①FRP製で軽い
②災害地域への移設・搬送が可能
③約2分で設置できる
④1回使用量2L(タンク容量300Lで150回使用可能)
です。
こちらのトイレは、簡易トイレと違い水洗トイレですので、普段通りに使えます。しかし、排泄物を水で流す必要がありますので、排出用の水の確保が必要です。ここでも井戸が役立つと考えております。
講習会でもお伝えしましたが、災害時での「トイレ問題」は危機的状況です。
こちらの備蓄・搬送型トイレの備えもお考えくださいませ。

講習会、実演会を終え、意見交換会を行いました。
「災害発生時に井戸があると良い」
「避難所に井戸の設置が必要だ」
などと前向きな意見をいただく一方で、
「井戸はあるが、草が生い茂っており、災害時に使えるか不明」
「有事の際、既設井戸を活用できるのか分からない」
「自分の課から、防災に関しての声かけは難しい」
など、課題もたくさんいただきました。
参加者からは、
「他の自治体の事例が聞けて良かった」
「様々な立場の意見交換は楽しかった」
と嬉しい感想を多く頂きました。
貴重なご意見をもとに、少しでも多くの皆様に、井戸の大切さを知って頂けるよう情報発信していけたらいいなと思います!

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
VEEma 一同