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講習会・イベント

令和6年度「防災と井戸」講習会・実演会を開催しました!

先月の6月6日(木)に、永平寺町の「四季の森複合施設」にて、井戸講習会・実演会を行いました。
今日はこのときの様子をお伝えさせていただきます!

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毎年行っている講習会も、今年で5回目。
いつもと違ったテーマを社員全員で考えていたときに出た話が、地震の話でした。
記憶に新しい今年の1月に起きた石川県能登地方での震災の被害は大きく、一瞬にして平穏な日常生活が一変してしまいました。
そして、震災時に必ず困ることの一つに、生活用水の確保ですよね。
ニュースや新聞で見かける「断水」の言葉。生きるための最低限の水を確保することがいかに重要か思い知らされました。

これまで弊社が全国1300本以上の井戸のメンテナンスをしてきた経験を活かせないかと、「防災と井戸」をテーマにしようと満場一致!
井戸の所有管理責任者様を対象に参加者を募り、福井県内外の自治体様(上下水道課、土木課、防災課など)のほか、地域で活動する「防災士の会」の方や福井市の建築会社の方など、総勢24名の方がご参加いただきました。

◇◆防災と井戸「講習会」◆◇

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大きなスクリーンを使って、座学の講習会を行いました。
災害が起きて、断水となると、皆さん水の確保に追われますが、飲料水となるペットボトルなどの水分は支援物資である程度確保できます。
しかし、トイレで流す水(生活用水)を節約しようと、水分摂取を減らしてしまうのが人間の心理ですよね。
仮設トイレも少なく、できるだけ飲料水を残しておきたいという気持ちもあるかもしれません。
でも、水分をとらない結果、脱水症状や血栓症などを引き起こし死にいたります。
阪神淡路大震災の地震後に亡くなられた方の死因は、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、エコノミー症候群など3割の人が血管を詰まらせる病気が原因とのことです。
生活用水さえ確保できれば、断水状態でも死者数を減らせたのではないかと考えられます。
そこで、水道が復旧するまでの間の生活用水の確保に、井戸水の活用を提案しました。
実際に災害時に井戸の水で近所の人たちの生活用水が確保でき、協力して支え合ったというニュースを取り上げ、実際に災害が起こってからでは遅いこと、事前準備の必要性を感じていただけたのではないかと思います。

◇◆手押しポンプ・井戸洗浄技術「実演会」◇◆

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講習会会場から屋外へ移動し、実演会を行いました。
災害を想定し、ポータブルの手押しポンプを用意し、実際に参加者皆様に体験していただきました。
井戸のあるところにコロコロと持っていき、ホースをつなげるだけです。
子どもからお年寄りまで、どんな方でも軽い力で水を汲むことができます。
だいたい、一回押すごとに約1リットルの水が出ます。(ホースの太さで前後します)
井戸でなくても、川やプールなど水があるところであれば汲み上げることが可能です。
電気が通ってなくても手動で水を供給できるので、水道復旧までの生活が安心ですよね。

しかし、いざ水を出そうと思っても、その井戸に水がないと困りますよね。
井戸の水質、水量など井戸の健康状態を把握し、定期的なメンテナンスをしていることが大切です。
そこで、私たちヴィーマの特許技術「ユニバーサル洗浄工法」による井戸洗浄をご紹介しました。
従来のブラシでこする洗浄とは違い、超高圧水を直接噴射させてスクリーン裏側まで洗浄が可能です。
スケルトンで井戸を再現し、高速回転するノズルの様子を間近でご覧いただきました。
ユニバーサル洗浄工法については こちらの記事をご覧ください。

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参加者の方からは、「普段地下に埋まる井戸がどんな風に洗浄されているのかが見れて分かりやすかった」と喜んでいただきました。

◇◆グループディスカッション◇◆

最後に、講習会会場に戻っていただきまして、三つのグループに分かれていただきました。
一つのグループに弊社の技術スタッフが一人ずつつき、日頃の井戸を管理するうえでの悩みや意見を共有する場を設けました。

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「手押しポンプを是非導入したい!」
「災害時の対応を自治体ごとに考えないといけない」
「ヴィーマに委託して防災井戸事業を進めていきたい」
などの前向きなご意見が多かった一方、
「担当地域に井戸がいくつあるのかも把握できてない」
「資金不足に人事不足と課題が多い」
「井戸調査といっても、何から手をつけていいのか分からない」
などのリアルなご意見もいただきました。
自治体さまの「井戸管理」が不完全であることと、「何をしていいのか分からない」「予算がない」という葛藤がディスカッションを通してよく分かりました。
異なる市町村と各課が入り混じって行われたグループディスカッション。活発な意見交換ができてとても充実した時間でした。
貴重なご意見をもとに、メンテナンスで井戸の長寿命化を図る大切さを皆さんに知っていただき、今ある井戸を有効に活用していくことを広げていきたいと改めて思いました。

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使わせて頂いた会場「四季の森複合施設」の、永平寺の絵天井を再現した広間は圧巻でした!思わずうわーっと天井を見上げてしまいます。
広々としていて解放感のある会場で、気持ちがリラックスできるのは大自然に囲まれているおかげでしょうか。
是非訪れてみてはいかがでしょうか。

今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
また来年の6月に別の会場で開けるよう、ヴィーマ社員一同、勉強し続け、技術向上に努めます。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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