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施工事例詳細

井戸洗浄再生技術福井県某市内 消雪井戸洗浄

本井戸は消雪用井戸で、経年使用による揚水量低下の回復を目的とした工事です。

工事場所 福井県某市内
依頼内容 消雪用

施工内容

  1. 既設水中ポンプ揚水管引揚げ
  2. 井戸内カメラ調査(洗浄前)
  3. エアリフト浚渫工
  4. 二重ケーシング設置工
  5. 井戸内特殊洗浄工
  6. 新設水中ポンプ揚水管据付
  7. 簡易揚水試験(洗浄後)

既設水中ポンプ揚水管引揚げ

水中ポンプ 125A×11kw×2段

ポンプ稼働時、取水部に充填砂利を吸い込んだ跡があります。

揚水管 SGP125A×2.75m×6本 フランジ 総長16.5m

1本目水位変動箇所よりスケール付着を確認しました。ピンホールが所々見られました。
完全体の肉厚も薄く、劣化しているところに水圧がかかり、穴が空いたのだと考えられます。

井戸内カメラ調査(洗浄前)

取水部 ストレーナ 2.89m~26.40m

丸孔巻線型ストレーナが採用されています。取水部は浮遊物や濁りが発生して視界が悪くわずかに丸孔巻線型を確認しました。直径2㎝、一周18個設けられています。スケール付着により、巻線の確認が困難でした。

井戸底周辺状況
  • スケールが剥離され素地が表れています

堆積している充填砂利がポンプ稼働時に攪拌され、無孔管のスケールが剥離され素地が表れています。
カメラ調査により、大きな破損は確認できなかったため、担当職員と協議して充填砂利の井戸内流入状況を鑑みると、充填砂利や砂の流入を防ぎ、ポンプの保護、そして井戸の崩壊を防ぐ為にも二重ケーシング設置の必要性があると判断しました。

エアリフト浚渫工

浚渫前深度 ケーシング管天~-21.15m 浚渫後確定深度 ケーシング管天~-24.98m

空気の浮上力を利用して、底部の堆積物を引き揚げるエアリフト工法にて浚渫工を実施しました。リフト管の先端が24.98mに到達し、井戸蓋を確認しました。井戸の水を循環させ浚渫終了しました。主な排出物は砂、錆、砂利でした。

二重ケーシング設置工

既設ケーシング管(400A)にさや管として二重ケーシング管(VP300A)を設置しました。
ストレーナ部は取水量と今後のメンテナンス性を考慮して、横スリット型を採用しました。
ポンプ稼働による帯水層の地層砂引き込みを抑制するため、ポンプ設置箇所には無孔管を据え付けるプログラムを組みました。
形状は既設ケーシングにおいて、今後充填砂利の流出が発生しても井戸孔内に流入しない構造のため、最適なものです。
また、今後揚水能力が低下した場合、当社のユニバーサル洗浄工法を用いることで、新設管(VP管)はもちろん、既設管(SGP管)に裏込めされた充填砂利まで洗浄可能であり、今後のメンテナンスが容易になる事も特徴です。

井戸内特殊洗浄工

ユニバーサル洗浄工法にて井戸内特殊洗浄を実施しました。
超高圧水を井戸孔内から旋回噴射させ、ケーシング管表面は元より、通水箇所であるストレーナより奥の充填砂利に至るまで洗浄が可能で、フィルター代わりの砂利に目詰まりした通水を阻害する物質を除去できます。
ストレーナ部を重点的に洗浄し、取水部はカメラ調査の際にに破損を確認していたため、圧力を調整しながら慎重に行いました。
洗浄回数を重ねるごとに、表面の汚れから奥に固着した砂へと洗浄ノズルに堆積する物質が変化していったことから、洗浄効果があったものと判断できます。

新設水中ポンプ揚水管据付

簡易揚水試験(洗浄後)

予備揚水を清水にした後、最大揚水量2452L/minをもとに、5段階に分割して水位の降下を測りました。
第1段階(489.6L/min)~第5段階(2452L/min)において、2200L/minにおいて変曲点が見られたため、2200L/minを限界揚水量と判定しました。
また、安全使用率は揚砂量を考慮し、限界揚水量の70%の1554L/minとしました。

散水確認をして終了。
今回二重ケーシング設置したことにより井戸の延命化が図られました。
適正揚水量で使用すれば問題ないが、本井は消雪用であるため、使用期間が冬季に限られます。
常時使用している井戸と比較するとどうしても目詰まりは進行するので、ポンプを稼働し井戸内の水を循環することを時折行っていただくことを提案しました。
揚水量低下が顕著になった場合は、今回のようにユニバーサル洗浄を施すことで永続的に井戸の使用が可能です。

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