井戸洗浄再生技術M運輸(株)様 消雪用水源井戸改修工事
この井戸は、毎日トラックが荷物の積み下ろしをする運輸会社構内に設置されている、消雪設備散水用の井戸で、今回は揚水量低下により調査し、回復を目的とした工事を行いました。
工事場所 | 運送会社施設 | 井戸仕様 | 300mm×39.15m |
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用途 | 消雪用井戸 | 自然水位 | 洗浄前:-1.73m 洗浄後:-1.83m |
ケーシング材質 |
現状(既設井戸) : 新規(二重ケーシング): |
既設水中ポンプ・揚水管引揚げ
引揚げた水中ポンプの取水部に痛みはなかったものの、揚水管1本目は水位変動位置による黒いスケール(錆びや汚物)が付着しており、フランジ部分には砂利スケールが堆積している状況。全体的に揚水管の肉厚が薄くなっており、次回の交換をおすすめしている
井戸内カメラ調査(洗浄前)
洗浄前の井戸の中を見てみよう・・・
井戸内特殊洗浄(ユニバーサル洗浄)
ブラッシングやスワビング洗浄は管表面の洗浄であるが、ユニバーサル洗浄は通水箇所であるストレーナより奥の充填砂利、そしてその奥の地層まで洗浄する事ができる。
今回は、カメラ調査により破損が確認された部分を圧力調整をして慎重に洗浄をおこなった。
井戸底浚渫工
空気の浮上力を利用し、底部の堆積物を引き上げるエアリフト工法にて実施。
井戸内カメラ調査(洗浄後)
洗浄後の井戸の中を見てみよう・・・
▼洗浄後のカメラで腐食が見られた部分
※取水部において、腐食進行がみられ、スリットが広がっている状態が多々確認された。
洗浄及び浚渫時に確認された砂利はこれらの破損部分から井戸内に流入していた事がカメラ調査により推測される。
井戸内部の状況を鑑み、協議の結果、井戸延命化の為の二重ケーシングを設置する事になった。
二重ケーシング設置工
損傷していた既設ケーシングの内側にもう一本、さや管として二重ケーシング管を設置した。
当社による二重ケーシング設置は、今後この井戸の揚水量が低下しても、当社のユニバーサル洗浄であれば、さや管(二重ケーシング)も既設のケーシングもその奥の充填砂利も洗浄可能でありメンテナンスが容易になるのが最大の特徴である。
既設水中ポンプ揚水管据付け
既設の水中ポンプ及び、揚水管に損傷がなかったのでどちらもそのまま据付けた。
簡易揚水試験
最大揚水量・限界揚水量・適正揚水量を割り出し、お客様に消雪時には井戸に負担がかからない様な水量でお使い頂けますよう説明した。