井戸洗浄・井戸調査、井戸内水中テレビカメラ調査、配管洗浄・配管更生・配管カメラ調査、工場排水処理・水質浄化
2018年10月25日~2018年03月20日
工事場所 | 福井県内 | 井戸仕様 | 350mm×50m |
---|---|---|---|
ケーシング材質 | STPG | 用途 | 消雪用井戸 |
適正揚水 |
洗浄前 1,321リットル/分 洗浄後 2,329リットル/分 |
自然水位 |
洗浄前 -2.82m 洗浄後 -2.74m |
本井戸は消雪を目的とする井戸で、近年揚水量の低下が見受けられました。揚水量を増やし、メンテナンスと井戸の長寿命化を図るため、井戸内洗浄と二重ケーシング管の設置を行いました。
既設水中ポンプ、揚水管を腐食及び破損の有無を確認しながら引き揚げました。水中ポンプ取水部にスケール等の固着があり、揚水管にもスケールの付着とピンホールが確認されました。
洗浄前
洗浄後
水中テレビカメラ調査では、洗浄前には分からなかったストレーナの欠損箇所や巻線がやせている状態も確認できました。巻線欠損により、今後井戸内充填砂利が流入し、井戸が崩壊する可能性が考えられたため、担当者様に二重ケーシング管の設置を提案させていただきました。
当社の特許技術である「ユニバーサル洗浄工法」にて井戸内特殊洗浄工を行いました。当工法では、超高圧水を井戸孔内から旋回噴射させ、ケーシング管表面はもとより、通水箇所であるストレーナより奥の充填砂利に至るまで洗浄が可能です。
ユニバーサル洗浄により、汚れや目詰まりの原因となる砂、既設ケーシング管奥に固着していた砂へと洗浄ノズルに堆積する物質が変化し、洗浄効果があったものと判断できました。充填砂利の排出も確認されました。
空気の浮上力を利用し、底部の堆積物を引き上げるエアリフト工法にて実施しました。堆積物を確認したところ、洗浄により剥離した錆スケール、砂、砂利(充填砂利)が確認されました。
井戸の長寿命化対策として既設ケーシング管にさや管として二重ケーシング管を設置しました。後に揚水能力が低下した場合、当社のユニバーサル洗浄工法を用いて洗浄することで、新設管はもちろん、既設管に裏込めされた充填砂利まで洗浄可能であり、今後のメンテナンスが容易になる特徴があります。
洗浄前の揚水試験では、バルブ全開で1,321リットル/分の揚水量がありましたが、水位が3分程でポンプ位置28mまで降下したため、揚水試験を終了しました。
洗浄後の揚水試験では、バルブ全開で2,329リットル/分、水位降下14.55mと安定し、洗浄前の約1.8倍の揚水量が回復しました。