井戸洗浄・井戸調査、井戸内水中テレビカメラ調査、配管洗浄・配管更生・配管カメラ調査、工場排水処理・水質浄化
2017年6月19日~2017年6月22日
工事場所 | 某県内 | 自然水位 | 洗浄前 -28.993m 洗浄後 -28.562m |
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設置年度 | 1990年 | 適正揚水 | 洗浄前 160リットル/分 洗浄後 360リットル/分 |
井戸仕様 | 250mm×120m | ケーシング材質 | 既設管 SGP管 二重ケーシング管 VU管 |
用途 | 上水用水源取水井戸 |
本井戸は上水用水源取水井戸で、二重ケーシングの改修を行った井戸です。経年使用による揚水量の低下が顕著になったため、今回水中テレビカメラ調査(洗浄前・洗浄後)、井戸内特殊洗浄工(ユニバーサル洗浄工法)、エアリフト浚渫工を行いました。
洗浄を行う前に井戸の中の状態を確認するため、井戸内に専用の水中テレビカメラを入れました。スケールと呼ばれる付着物が瘤状に大きく育ち目詰まりを引き起こしている箇所もありましたが、本井戸に腐食や破損は見られませんでした。
水中テレビカメラ調査で井戸内の状況を確認した後、弊社の「ユニバーサル洗浄工法」にて井戸内特殊洗浄工を行いました。当工法は、特殊旋回ノズルを使用し、管の表面から圧力を調整しながら超高圧水を打ち出し、孔内の付着物を落としていきます。さらにスクリーンの内部に超高圧水を送り込むことで、裏込めされた充填砂利までしっかりと洗浄します。従来の洗浄工法であるブラッシングやスワビングでは除去できなかったケーシングの外の汚れも、井戸の中を傷つけることなく洗浄が出来ます。本井戸のように二重ケーシング管を設置した井戸でも、高い洗浄効果を得ることが出来ます。洗浄作業は、取水能力の低下しているスクリーンに重点的に行い、超高圧水を噴射させながら井戸内で上昇と下降を繰り返しながら行いました。
洗浄後は、井戸内に溜まった堆積物を取り除くためエアリフト浚渫工を行いました。塩ビ管を繋ぎながら井戸底部まで降下させ、圧縮空気により堆積物と水を共に地上に排出させました。排出した当初は鉄さびを多く含む赤水でしたが、一時間ほど吐出しを行うと透明度が上がり澄んだ水に変化していきました。排出された堆積物は、主に豆砂利、シルト、細砂でした。
作業終了後、再度水中テレビカメラ調査にて状況の確認を行いました。管の表面の汚れは取れており、洗浄前には目詰まりにより確認できなかったストレーナーでの動水や充填砂利がしっかりと確認できました。