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TOP > ブログ ~ヴィーマの一歩~ > 福井県総合防災訓練に参加してきました!!
講習会・イベント
令和7年11月8日(土)に、福井県主催の総合防災訓練が行われました。
越前市にある丹南総合公園で行われ、
防災ヘリが飛び、消火活動が行われたり、ドローンで物資搬送の訓練があったりとかなりリアルな大規模訓練となりました。
その他、炊き出しや起震車、防災に関する展示などが数多く出展されており、
ヴィーマも展示ブースを設けさせていただきました!
災害時における生活用水の確保をテーマに、
手押しポンプを使って少しでも水不足を解消できないかというご提案です。

近年、災害が起こると決まって問題となるのが「水不足」ですよね。実際、飲料水はペットボトルで支援物資として届くのですが、
なかなか生活する水(トイレやお風呂、洗濯などの水)は確保が難しく、各地電気や水道が復活するまでは厳しい状況にあります。
支援物資で届く飲料水を生活用水に使えないのが人間の心理です。
①トイレが使えない、行きたくない
⇩
②なるべく水分を控える
⇩
③脱水症状や血栓症を引き起こす
地震後に、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、エコノミークラス症候群など、
血栓を詰まらせる病気が原因で亡くなることが多いのだそうです。
避難所などに設置される仮設トイレは、流すための水が足りないが、避難所の方々が用を足し、その上にまた用を足すという現実。
当然トイレの許容量が超えて、用を足せる状態ではないのは簡単に想像できます。
生活に使う水さえ確保できて、トイレを気にすることなく水分を普通に摂取できていれば、
断水中でも死に至るような状況は防げるのではないかと考えます。
ヴィーマがこれまで、全国の井戸のメンテナンスに関わってきた経験を活かし、
今ある既存の井戸(消雪用の井戸や工業用井戸など)を断水時に有効活用していただきたいと思っています。
現代の井戸は、ほぼ電気で動いているものばかりです。被災すると停電が起きて、井戸は使えなくなります。そこで、手動で水を出すことができる「手押しポンプの備え」をヴィーマはご提案します。
ポータブルの手押しポンプのいいところは、井戸だけでなく、プール、川など水源さえあれば簡単に取水できるところです。
水源のそばまで簡単に運べて、ホースを垂らすだけですぐに水が汲めます。車輪のついているものを選べば、コロコロと運んで簡単な力で水が出せます。
小さい子供さんからお年寄りまで、弱い力でもレバーを漕ぐことができます。
丹南総合公園で行われた防災訓練では、2種類用意しました。

↑↑ この手押しポンプは、一回の手押しで約1ℓの水を出すことができます。
オレンジのホースを水源に垂らすだけなので、とても簡単です。
老若男女どなたでも弱い力で漕ぐことができるので、
断水時にも安心して水が汲めます。
緊急的に水が必要な場合を想定して、避難所や学校、井戸を持つ企業様や官公庁などに備えておくことをお勧めします。

↑↑ こちらは、電動ポンプと手押しポンプを併設した模型です。
普段は電気で水を出して使用し、電気が止まった時に手動に切り替えて水が出せます。
今回の展示ブースでは、その切替え方が分かりやすいように展示しました。
融雪用や畑の水やり用に、打ち込み井戸を持っているお宅がありますが、
そのほとんどが電動ポンプで動いています。
手動でも簡単に自宅で水が汲めるようにしておくのは、防災に繋がりますよね。
今回の手押しポンプ体験会では、多くの来場者さまに立ち止まっていただき、体験していただくことができました。
ご来場いただいたみなさんのお声を一部ご紹介いたします。
Aさん「家に融雪用の電動ポンプがあり、地下水ひいているけど、電気が止まったら水が出せない。手押しポンプ備えておくことも考えたい」
Bさん「飲むことはできないけど、被災しても洗濯したり茶碗洗ったり、最低限の水は必要。能登半島地震の断水が長かったのをニュースで見ていたので、水のありがたさを感じる」
Cさん「井戸が今もあることを初めて知った。被災したときの避難場所に、手押しポンプで水が汲めるように整っているとすごく安心。」
このように、断水時期を乗り越えるために、手押しポンプを備えておく必要性を少しでも伝えることができました。
私たちも、生の声を直接聞くことができ、いろんなヒントをいただき、大変勉強になりました。
これからも、いざという時の水の確保に、今ある井戸を活用していただきたい思いを、発信し続けて参ります。
この度は、ご来場いただいた皆様ありがとうございました!!