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TOP > ブログ ~ヴィーマの一歩~ > 充填砂利の役割と二重ケーシング管設置の利点
二重ケーシング管設置
今回は充填砂利と二重ケーシング管設置後の井戸内洗浄工についてご説明いたします。
まず充填砂利についてです。
充填砂利とは地下水を取水する場所から細かい砂などの流入を防ぎ、
井戸の中に入らないようにフィルター代わりとしての役目を果たしています。
また、ストレーナー(スクリーン)及びケーシング管を固定し、
井戸の集水能力の増大させる目的もあります。
充填砂利
充填砂利の選定は、砂利の粒径が大きすぎると砂の井戸内への流入を防ぐことが出来ず、
逆に小さすぎてしまうと水の流入を阻害します。
充填砂利の大きさの目安として採水層粒子の平均粒径の4~5倍で丸みを帯びたもので、
材質は硬質かつ酸やアルカリなどに侵されないものが良いとされています。
充填砂利は、豆砂利、三分砂利、硅砂などが使用されます。
つまり充填砂利は井戸にとって重要な役割を持つものなのです。
ここからは、二重ケーシング管設置のお話をさせていただきます。
経年使用によりストレーナーが劣化・腐食が進行した井戸は、
井戸自体が破損する恐れがあるため、洗浄を行うことが出来ません。
洗浄が出来ないということは、ストレーナーの目詰まりが解消せず、
水の出が悪い井戸は使用することが出来なくなります。
そこで二重ケーシング管という内挿管を既設井戸の中に挿入することで、洗浄が可能になります。
従来の二重ケーシング管施工は口径を2サイズダウンの管を入れます。
(例:φ350ならばφ250の内挿管を挿入・φ200ならばφ100の内挿管を挿入)
そして既設管と二重ケーシング管の間に砂利充填を行います。
2サイズダウンで二重ケーシング管を設置すると、
ポンプの仕様を既設ポンプよりもサイズと能力を変更する必要があります。
ですが、弊社で二重ケーシング管設置工を行う場合、口径は1サイズダウンの管を入れます。
(例:φ350ならばφ300の内挿管を挿入・φ200ならばφ150の内挿管を挿入)
そして基本的に砂利充填は行いません。(砂が上がる場合は2サイズダウンの管を入れて充填砂利を挿入します。)
二重ケーシング管(内挿管)を入れて洗浄を行うという技術はヴィーマにしか出来ない特許技術です。
二重ケーシング管設置後のユニバーサル洗浄工法は、
既設管により近くで洗浄ができるため洗浄効果が高くなるメリットがあります。
これが新しく掘り直すよりも低コストで、今ある井戸・地下資源の長寿命化に繋がります。
破損している井戸 | 二重ケーシング管設置後 |
ケーシング管は、塩ビ管やステンレス管などがあり、
ストレーナーの種類は、スリット型、丸穴型、巻線型などがあります。
お客様の用途やご要望に応じて二重ケーシング管の設置をご提案致します。
二重ケーシング管設置の詳しい内容はこちらをご覧ください!
◎井戸復元長寿命化技術(二重ケーシング管設置)
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!(^^*)